Keywords用語解説

レセプターチルドレン

#04

フィーネの魂を受け止める器として集められた観測対象の総称。

リインカーネーション最大の欠点は、
フィーネの刻印を持つ者が、アウフヴァッヘン波形に接触するという、
圧倒的偶発性にそのすべてをゆだねている点である。

いくら超常の能力や記憶を継承しようとも、
それらを活かせる環境にいなくては、ただ無為な時間を過ごすことになってしまう。

そのため、米国政府と通じてF.I.S.を組織したフィーネは、
まず手始めに「保険」の準備に着手するのであった。

理想半ばに肉体を失ったとしても、
時間をロスすることなく計画を再開するには、
次なる魂の器をあらかじめ手元に用意し、備えておくことが最善策であり、
その器こそが、レセプターチルドレンであった。

病院記録等の個人情報から洗い出された器の候補者たちは、
社会関係性の薄い、
いわゆる「身寄りのない人間」(とくに乳児や幼児)を中心に絞り込まれていく。

とりわけ、日本から選出されたレセプターチルドレンが多いのだが、
その理由は、紀元前722年頃、中東地域にて行方知れずとなった支族のひとつが、
フィーネの刻印を持つ者たちであり、彼らが古代の日本に渡来流入したからとされている。

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