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EPISODE 12AXZ

宙空に漂う神の力は、新たな器と定めた立花 響に向かって流れていく。
響の身体に固着されるエネルギーは、サナギを思わせる異形の肉塊と変貌。
ありえない現象にサンジェルマンは息を飲み、アダムはその場を後にするのであった。

戦慄する各国は、迫る超常脅威の新生に緊急の安全保障理事会を開催。
災禍の中心たる日本に対して、バルベルデの規模を凌駕する武力介入を検討する。

風鳴 訃堂は、かねてより強行してきた新法案・護国災害派遣法を響に適用。
第二種特異災害と認定し、殺処分することで反応兵器投下を未然に阻止しようとする。

だがそれは、響の親友である小日向 未来には到底受け入れられない裁定である。

国連による日本への武力介入が決議される前に最善を尽くそうとする装者たちは、
人型に輝く銀の力と化した響を救わんと奮闘。そこにはサンジェルマンの姿もあった。

響とその仲間たちが、これまでに培ってきた有形無形の「絆」全て統べての救出作戦。

奇跡ではなく、軌跡が成し遂げた結末に安堵する一同。
人は繋がり、ひとつになれるという理想を予感させる空には、光が小さく瞬いていた。