Keywords用語解説

ユニゾン

#08

シュメールの戦女神ザババが振るったとされる一対の武器、
紅刃シュルシャガナと碧刃イガリマから造られたシンフォギアは、
同時運用することで、相互に力を増幅していくユニゾン特性が備わっている。

センスや練度、総合的な戦闘力において、
他の装者よりもやや劣るとされる調と切歌であるが、
ふたりが纏うギアの特性により、
条件次第では他の誰よりも大きな出力を発揮する事も可能である。

事実、これまでも調と切歌のユニゾンは、
実力に勝る強敵を下すという番狂わせをたびたび敢行するのであった。

ユニゾンは、
ラピス・フィロソフィカスによる抜剣封殺等、
イグナイトモジュールが使用できない局面においても決定力を発揮する反面、
調と切歌の分断という簡単な手立てによって使用不可となる脆さも兼ね備えており、
弦十郎は、遠からず敵に狙われる泣き所となりかねないと予想。
さらなるユニゾンパターンを提案し、装者たちに訓練を課すのであった。

曰く、絆のユニゾン。

それは、紅刃シュルシャガナと碧刃イガリマのように、
シンフォギアの特性に頼るのではなく、
シンフォギアを身に纏う装者同士の結びつきを起点とする「疑似ユニゾン」であった。

過去の戦いにおいてしばしば、
想いを同じとする装者間の胸に共通の旋律と詩が浮かぶという、
フォニックゲインの共振・共鳴現象が確認されてきたが、
これをもっとインスタントに、もっとコンビニエンスに実現しようという試みである。

当然、疑似的なユニゾンである以上、出力の上昇係数はさほど大きくなく、
調と切歌のユニゾンのような決戦級には及ばないが、
必然、戦術的に組み込みやすく、
弱点を補うという意味においては申し分のないパフォーマンスが見込めている。

理屈がシンプルなだけに、
その実現は容易ではないとも考えられたが、
クリスとマリアの備える天賦の才に加え、
幾度も同じ死線を潜り抜け、
互いの心の距離を詰めたこれまでの軌跡が、この奇跡を可能とするのであった。

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